町田の民話と伝承 -野盗塚物語 浄運寺-

町田市のちょっとした名所をご紹介しております。

これは武藤家が名主の時のはなしである。

ある日、武士の一隊が武藤家を訪ね、御用長持を預かってくれるよう申し入れ、家の中に置いて立ち去った。その夜半頃、下女が勝手にいた時、長持ちの蓋がギギーッと持ち上がった。下女が主人にこのことをはなすと、大石を運ばせ、長持ちの上に置かせたので、隠れていた武士はなすこともなく、翌日、空しく長持ちは運び出された。
しかし武藤家では、いつか必ず復讐に来ると思い、警備を厳重にしていた。

はたして数日の後に、五、六名の武士がのりこんできて主人に面会を求め、いかめしい様子で金子の借用を申し入れた・・・・ものかげで待ちかまえていた家人や村役人、剣術指南の侍が、槍、刀を振るって突き入った。野盗達もおおいに防ぎ戦ったが、逃げ出した。ところが路地や家の角は、大石をゆわえつけた梯子でふさがれていた。
そこへ竹槍を持った村人達も駆けつけ、戦いに加わった。
戦いはしばらく続いたが、野盗達は枕を並べて倒されてしまった。野盗塚(武藤家ともいう)は、この武士達の亡骸を弔い、塚を築いて供養したものであるという。この塚は以前は中町一丁目(旧町田警察署のあったところ)にあった。

掲載情報
所在地 東京都町田市原町田6-21-28
URL
引用・参考 町田の民話と伝承第一集・町田市文化財保護審議会編・1999年3月 町田市教育委員会
掲載日 2012年8月

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