2021年3月中旬から、全4回の分蜂を繰り返した強制群であった「2号群」でしたが、最後の分蜂後数日間で、子出し症状が収まらず、継箱等もしましたが改善することはありませんでした。
その後、働き蜂が写真の通り、胴体や腹部が黒くなり、更には雄蜂(小形)も多数発生してきました。
これは、無王群となったことの証となります。
数日すると、スムシに巣内が支配され巣門周辺には巣屑が多く見られるようになりました。終いには、ハナムグリ(甲虫類)がその巣屑の蜜を食べにくる始末。。
女王に何かのトラブル(病気や死亡)があったと思いますが、推測すると、最後の分蜂後の交尾飛行時に、鳥に襲われた可能性を大いに疑っています。
約1年ほどですが、大切に大切に見守ってきた群を失うことが、本当に切なく、虚しいものです。
原因は何でしょう?いろいろと考えられますが、この分蜂時期に女王が失われる可能性が一番高いのが、分蜂後の新女王の交尾飛行です。
体が小さく、俊敏な動きをする日本みつばちを的確に仕留めるには、並大抵のことではありません。
この一番危険な女王の処女飛行での、最大の天敵はツバメと言われています。
この分蜂時期に、ツバメの死体があればその首や顔を見ると、複数回何者かに刺された後があると言われています。
その犯人こそ、この日本みつばちの守衛たちによる致命傷です。
日本みつばちも、一度針で刺したら死が待っています。女王を守るためのひと刺し。
守り切れなかった後の巣で待つ仲間たちのための必殺の一撃とも言えます。
西洋みつばちは、女王誕生後に約1週間ほどで交尾飛行に向かうと言われていますが、私の経験では、日本みつばちは2〜3日以内が多いと思っています。今までに2度目視で確認したことがあります。
最初の時など、交尾飛行しているとは思ってもいなく、あまりにも巣門で大騒ぎしていたので、逃去を疑い、巣門を狭めたことで、帰ってきた女王が中に入れずに右往左往させてしまった失敗例もありました。交尾飛行最中では、女王不在の巣はもの凄く大騒ぎします。
日本みつばちの交尾飛行(処女飛行)は、まだ色々と解明できない事が多く、確定されたことは申し上げられませんが、誕生後に数十匹の働き蜂(守衛たち)を引き連れて、上空高くに雄蜂が多くあつまる場所まで飛行して、複数回の交尾をすることです。
集まる場所は、未だに解明されておらず、多分昆虫特有のフェロモンでの働きが大きく関わっているかと思われます。