日本みつばち養蜂物語 弱小群の物語 ep01-2025.5.3-

日本みつばち分蜂弱小群を捕獲

とある5月の冷たい雨の次の日。
とある農園の片隅に設置しておいた待箱に小さな塊がありました。
静かに近づくと、なんとも小さな日本みつばちの群れでした。

数年養蜂をしていると、分蜂時期に数回このような小さな分蜂群を観察することがあります。本来、分蜂は数千〜数万の数で行われるのですが、理由は不明ですがこの規模でも発生することがあります。
そして不思議なことになぜか巣内に入居せずに、このように誘引物に集合する場合が多いです。巣箱が気に入らなかったのか、それとも既に女王が居ない無王群なのか。。。

しばらく観察していると、数匹が集合体を離れて探索している行動を確認することができました。無理に集合体を解体して女王蜂の存在を確認することも出来そうでしたが、無理に刺激を与えずに巣箱3段を2段にして、翌日の早朝に強制捕獲をしました。

強制捕獲した弱小群を2キロ以上離れた別の農園へ移動。ここは農地も多く、水源もあり、何よりも西洋みつばちの襲撃が少ないエリアなので、この可愛い群れにとっては最適と考え移動させました。

こちらが移動後の巣内画像です。なんとも小さい群ですね。でもこのように固まりを観察すると、女王を守っているように思えます。設置後2日目にて、花粉を運んでいる働き蜂も確認することもできました。

例え無王群(女王なし)でも、最後まで大切に飼育していきたいと思います。
そしてこちらのコンテンツに「弱小群の物語」として定期的に掲載していきますね。

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