万松寺谷戸を散策しました。

万松寺谷戸

町田市小野路町にある自然の姿を残している図師小野路歴史環境保全地域です。ここは東京都なのか?と錯覚してしまうほどの、雄大な里山風景を残している貴重な環境となっています。

万松寺谷戸

清水も流れるこの万松寺谷戸では、多くの生物を観察することができますよ。平日などは多くの園児たちが遠足に来ては、カエルやバッタを追いかけたり、それはもう大騒ぎ。

この時期(秋)は、無農薬で育まれたお米たちが一面黄金色に覆われ、訪れる人々に素晴らしい情景を与えてくれています。それを主食とするイナゴもいっぱい!

紹介記事

図師小野路歴史環境保全地域

本地域は、歴史的遺産(小野路城趾、小町井戸、乗越八幡塚、こうせん塚など)と一体となった良好な自然が存することから、「東京都における自然の保護と回復に関する条例」により、図師小野路歴史環境保全地域に指定されています。

本地域は丘陵と谷戸が複雑に入り組んだ地形で、丘陵地の雑木林と谷戸部の耕作水田や湿生草地からなる里山の景観を形成しており、多様な環境を反映して様々な野生動物が生息・生育しています。
 豊かな里山の自然環境を保全するため、地域住民からなる町田歴環管理組合に植生管理を委託し、昔ながらの農業手法により管理がなされています。
 地域内には農家をはじめとする個人の民有地があり、現在も営農や管理行為により自然環境が保全されていますので、立ち入りは十分にご注意ください。

町田歴環管理組合
指定年月日 昭和53年7月4日
指定面積 366,056m2(公有地242,359m2 H26.3現在)
万松寺谷戸

この保全地域も、ナラ枯れにだいぶ侵食されています。この紅葉のように見えるのがナラ枯れによって枯れてしまったナラ類の樹木たちです。ここ数年関東地域で大きな被害をもたらしています。正直、このまま毎年侵食が進めば、雑木林の大部分が消滅してしまう可能性もあり、県だけでなく国も対策を講じる必要性があると感じています。

紹介記事

ナラ枯れとは?

1980年代末以降、日本各地でナラ類やシイ・カシ類の樹木の大量枯死が発生している。この大量枯死の特徴は、樹幹にカシノナガキクイムシ(以下カシナガと略記)という甲虫の多量の穿孔(センコウ・穴を開けること)をともなうことである。この現象は森林・林業関係者の間で「ナラ枯れ」「ナラ類集団枯損」「ナラ類集団枯死」などと呼ばれている。
 ナラ枯れは、長い間虫害とされてきたが、近年の研究により、ナラ枯れで樹木が枯れる原因は菌類であること、および、病原菌をカシナガが運んでいることが明らかになった。
ナラ枯れとは、「カシノナガキクイムシが病原菌を伝播することによって起こる、樹木の伝染病の流行」である。

株式会社緑生研究所より

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