盗蜜を防ぐには

盗蜜とは、日本みつばちの巣内にある貯蔵した蜂蜜を、同種である、日本みつばちや西洋みつばちが奪いに来る行為です。奪われる方は、必死に抵抗(殺し合い)をしますが、大抵は大きな被害を被る結果となります。最悪の場合は、多数の働き蜂の死と、巣の主人である女王の死により、襲われた群は終焉を迎えます。

盗蜜の起こりやすい時期とは

  • 6月〜7月(梅雨時期)
  • 12月〜1月(越冬準備)

要するに蜜源が不足する時期である。流蜜の時期に集蜜が効率よく行われなかった群れが盗蜜対象となります。蜜源植物が少ないエリアで飼育する場合は、常に起こりうることであると認識しておくことが大切です。
特に越冬を迎える12月は、非常に盗蜜の発生率が高くなる傾向があります。近年の温暖化により、外気温が15度になる日も多く、この時期外れの気温日には、西洋みつばちによる襲撃を一番危惧してください。

盗蜜時期の前の定期点検

盗蜜は残念ながら予兆などは判断できず、事前に防ぐことはできないと考えてください。だいたいが発生してから対応することになります。例えば、自分の飼育エリアで複数の飼育箱があれば、そのエリア内同士で盗蜜が起きる場合もあれば、エリア外(自然巣/他者飼育者)の群から襲撃されるケースが想定されます。

飼育エリア内での盗蜜対策

同じ飼育エリア内での盗蜜が発生した場合は、まずは強勢群から給餌を開始し、その後すべての巣箱に給餌を行うことで、だいたいが収まります。巣門も狭くし、1、2匹が出入りできるほどのスペースを確保してください。侵入者に対して対抗できるようにしてあげます。

給餌後も盗蜜が収まらない場合は

これは飼育エリア外からの発生と考えていいでしょう。特に西洋みつばちの場合などは、すぐに巣門を完全に閉めましょう。戻り蜂にために、日が落ちてから巣門を一度開き、そして早朝までに一度巣門を完全に閉めます。
西洋みつばちの襲撃は、全滅も覚悟して対応するしかありません。西洋みつばちの集蜜行動は、すさまじく日本みつばちの約2倍と言われています。盗蜜最中に、女王蜂が殺されるという最悪の結末となります。次の日も盗蜜が発生した場合は、巣箱を2km以上離れた場所に移動します。その場所で約2週間以上の期間を置いて、新たな設置場所に移動するしか方法がないと考えてください。

流蜜(リュウミツ)とは?

5月・6月における流れるほどに蜜の集まる時期のこと。

蜜源植物(ミツゲンショクブツ)とは?

ミツバチが蜂蜜を作るために花から蜜を集める植物。

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